パン屋の奴隷、どない?

コニチワ!人間が花粉を憎み恐れた腹から産まれた呪い、ふらんくです。今日は締切も近いので、かなりどうでもいいことを乱雑に記事にしようと思います。

 

アイ・アム・ア・ベーカリーレイバー

Stupid bloody city KYOTO

京都にやって来て今月で半年になります。昨年の12月から、ふらんくはパン屋でアルバイトを始めました。接客タイプのバイトは初めての経験、学べや悪辣、知れや幸という感じです。別にこれはなんの格言でもないので調べないでください。

京都はパンの消費量がどうたらという話を年に一回くらい耳にすることないですか?あれは鶏たまどっちが先やねん!という話で、京都にはすっごくパン屋が多いのです。パンが売れるからパン屋が建つのか、パン屋が建つから行ってみよとなるのか……ま別にどっちでもいいんですが、私の家から半径1km圏内に7件はあります。その7つのうち一番近いパン屋さんが私の労働先というわけです。

 

奴隷がんばりや

グリーグ 『朝』

パン屋というのは朝早いイメージがあり、実際まあ早いんですが、家から激近なお陰で始業20分前にでも起きられれば優位に立てるんですね。ケケケ!夜型の申し子ふらんくも朝シフトのときは毎回元気に朗らかに呪詛を吐きながら出勤しているわけですが、朝ってま〜余計な考えがないので純粋な殺意に的を絞れていいんだよね!早く五条悟が祓除しに来んかな🎶

 

"一番いい客は来店しないお客様"

客層としては、パン屋で売られているパンを買いに来るような人間にヤバいのはいません。私はローカルスーパーでホンモノを見ているのでその辺は分かります。ポ〇モンパンを両手いっぱいに抱えてお米コーナーの裏に隠している性別の曖昧な老齢者はパン屋にパンを買いに来たりはしないということです。よっぽど「もうちょいカサがあってコスパいいやつを選んだ方がいいですよ」って声かけようかなと思ったけど多分そういうことではないんで、コンテンツ消費するに留めてあります。さてどちらが悪辣か。

そんな悪辣な私を苦しめるお客様は邪鬼だと思いませんか?そう、邪鬼なんです。別に頭皮ごと髪を抜かれるとか、毛穴の一つ一つから地獄の釜で茹でた蝦蟇の毒を流し込まれるとかそういう拷問を受けているわけではないんですが、非常〜に軽微なレベルでず〜っと不快なんですね。たまに仏のお客様もご来店頂きますが、それを蹴散らして余りある邪鬼率。この金言もかくや輝くと言わんばかりの有り様。来店しないお客様が一番。

 

喋って動く!店長人形

このバイトの唯一にして最大の癌と言える存在。それが喋って動く!店長人形 です。この店長はちょっと引くレベルの厭らしさなんですよ。よう喋る上に全く面白くないという地獄。しかも店長なのでバイト全員に必中攻撃です。領域を勝手に展開するなとあれほど……。分かってないようだから誰か親切なバイト教えてやってくれ。0人のバイトが貴方と言葉を交わす為に応募したんですよと。

 

奴隷の報酬パシフィックオーシャン

なけなしの語彙力でささやかながらベーカリーレイバーの労働霊歌を綴ったわけですが、労働先がパン屋の場合、得る奴隷と得られない奴隷が存在します。個人経営の場合は前者、企業形態をとっている場合は多くが後者です。そして私は前者のレイバー。

ここがミソ。私は飽き性なので、このバイトもまあ別に辞めたらいいわねと思っているんですが、報酬がデカビッグなことによって後ろ髪を引かれているわけです。襟足刈り上げたのに。

前提として

  • 家から激近
  • 給料もまあまあ
  • 仕事内容は楽といえば楽

の3コンボが既に決まっており、更にここで決定打の廃棄パン無料配布 がボディに入ります。学生で一人暮らしをしている人間なら間髪入れずに頷くところだと思いますが、無料で手に入る食料マジありがたい。全ての生活を自分で賄わなければならない私達にとって、買い出しの手間もお金もセーブできるカードがあるなら使わない手はありません。しかも量が半端ではなく、価格計算すれば時給とあわせて余裕で儲かって(?)います。冷凍庫がパンでパンパンになろうと、毎度満面の笑みで身体全体を使って冷凍庫の扉を閉めていきます。結局契約期間満了までは続けることになりそうなので、やはり世の中ままならんわなと、ほとほと思い知るばかりです。

 

パン屋の一日

朝シフト

あくまでウチの労働先の話になりますが、私は販売員として雇われているので朝7時からのシフトになっています。0655に店に着き、手を清潔にして売り場に立つ。前日の売れ残りのパンが袋詰めとして特価で売られているのですが、それを買いに来られるお客様が開店ラッシュで一気に10人ほど殺到するので、まずはそれを捌きます。その後蒸しパンにビニールを被せたり、あんぱんの袋を作ったり、予約注文をとったりします。暇な時にトングやトレーをフキフキして、レジ打ちするのみ。ハッキリ申し上げて平日の朝にシフトが入ると勝ちです。楽。

 

夜シフト

ここではラストまで入ることを指します。つまりラストまで入らなければ、ほぼ朝シフトと業務内容は変わりません。パンの品数が増えるというだけです。ラストまで入ると閉店作業が入ります。ここが大問題。

普段店長は裏でひたすらパンを作っています。私は裏でひたすらパンを作っている店長のことは好ましく思っています。動物園でガラスの向こうにいるスカンクは臭くないです。しかし閉店作業になるとガラスがなくなってしまい直嗅ぎ、あろうことかコミュニケーションまでも取らざるを得なくなってしまう……。これが多大なストレス。何やかんや話しかけられて香ばしい持論を押し付けられる羽目になるので、閉店作業が最も苦痛です。持論の内容もお察しなので、こんな人に作られているのか……とパンを見る目も変わる。しかしパンに罪はないということは強く言っておきたいところです。

 

労働者全員偉すぎかよ子

接客業を経験すると、やはり世の中の店員さんを見る目が全く違うものに変わります。これもよく言うことですから、私もそちら側に足を踏み入れたというだけのことです。レジ打ちながら突然歯茎を剥き出しにして客の額に齧りつかないだけで偉い。店長への憎悪を顔に出さずに仕事しているだけで偉い。元々レジの人にはお礼を言った方がいいよねと思っている人間でしたが、近頃は更に加速して、その頑張りにKISSを贈った方がいいよねと思ったり思わなかったりしています。体調がいい日は思わないです。

この記事のこんな所まで読んでくれちゃった貴方には感謝感激パンあられ、今日からぜひ店員にちょっとだけ優しくしてみてください。投げ銭とはレジで代金を投げつけることではないですよ。スパチャしたい気持ちはよく分かりますが、どうにか堪えて、この世から呪いを減らしていきましょう。私は猿は嫌いです。

 

 

 

 

 

※この記事で用いた用語について、関係する人物・企業、人種、歴史的経緯に向けた意図はないことを明記しておきます。このブログを読んでいるような人間さんなら大丈夫だとは思いますが、一応ご承知おきください。